【自馬】馬の病気・怪我について拍車傷編【第三回目】

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まうたま
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不定期企画第三回目は、「拍車傷」についてになります。 拍車は使い方次第でとても便利な道具です。しかし、使い方を間違えれば馬を傷つけてしまいます。

【自馬】馬の病気・怪我シリーズ

【第一回目】 「繋皸(けいくん)」は下記から

【第二回目】 「疝痛(せんつう」 は下記から

拍車は用途に合わせて種類を選んだり、適切に使用すればとても便利な副扶助です。

ただし、間違った使い方や馬に合ってないものを使うことで、刺激が強すぎて馬が興奮してしまったり、最悪の場合は馬を傷つけてしまいます。

今回は拍車の適切な使い方・拍車の種類・拍車傷の防止についてまとめました。

拍車の使い方

「拍車」はブーツの上から装着して使う道具です。踵部分にベルトで固定し、出っ張りの部分を使って馬のお腹を刺激することで、脚だけの扶助よりも強い扶助を与えることができます。

拍車は踵を使った「面」ではなく、金具の出っ張りの部分を使って「点」で刺激するので、少ない力で扶助の合図を送れますし、扶助に対しての反応が鈍い馬にも有効です。

拍車の種類

拍車には大きく分けて2つの種類があります。

  • 輪拍(りんぱく) 輪拍はかかとの先端の突起部分が回転する円盤状になっています。西部劇のカウボーイがブーツに着けている、ギザギザしたものを想像していただくとイメージしやすいのではないでしょうか。ギザギザしたものだけではなく、先端が平らなものやボール状の物もあります。
  • 棒拍(ぼうばく) 棒拍はかかとの先端が棒状になっています。また突起部分が、角ばったものや球状のものなどのバリエーションがあります。棒の長さや角度など様々な違いがあります。

形状や長さなど違いはありますが、主扶助の脚をサポートするために使われる道具です。

拍車傷

拍車はとても便利な道具ですが、使い方に慣れないうちは馬を傷つけてしまう場合があります。

確かに拍車を使えば小さい扶助で馬が動いてくれるようになりますが、使いすぎてしまうと逆に拍車無しでは動かなくなってしまいます。更に強い扶助を使おうとして強く当たることによって、馬のお腹を傷つけてしまいます。また、脚の扶助にまだ不慣れな時期に拍車を使用することによって、脚を使っていない時にもずっとお腹に擦れてしまい、傷になる場合もあります。

防止するには

慣れないうちは拍車の先端の棒が短く、球状になっているものを使用するのがおすすめです。短いものであれば、誤ったタイミングで拍車が馬のお腹に入ることも少なくなりますし、先端が丸くなっていることで馬の肌を不用意に引っかいてしまうことも防止できます。初めて拍車を使って練習する初心者さんから中級者さんにはとてもおすすめです。

また、馬体側を保護する拍車傷防止ゼッケンなどもあります。こちらは拍車傷ができた場合に、治るまでの間の保護としても使えます。

まとめ

今回は拍車と拍車傷について簡単にまとめてみました。

自分(夫)も拍車に慣れないうちは、馬を傷つけてしまったことがあります。いろいろと調べて、当たりの弱い拍車を使うようになってからはそういった怪我もなくなり、安心して練習できたました。今は用途や馬に合わせて何種類か用意し、使い分けることで拍車傷などの怪我もなく乗れています。

また拍車傷だけではないですが、外傷がある場合は大会などに出場できなくなってしまうので普段から怪我や病気には注意が必要です。

初めて拍車を使う際には、所属しているクラブでどういった拍車を使った方がいいか相談してから使うことをおすすめします。

道具を上手く使いこなすことで上達も早まりますが、使い方を間違えてしまうと大切な馬を傷つけてしまいます。最初のうちからしっかりと適切な使い方を学んで、怪我や事故を防止しましょう!

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