
不定期になりますが、今回から馬の病気や怪我についてまとめていきます。第一回目の今回は馬の皮膚病「繋皸(けいくん)」についてです。
今後自馬を持つにあたり、病気や怪我はどうしてもついてまわるものになります。また普段乗馬をしている方も、クラブで病気や怪我でお休みしている馬を見かけたことがあるのではないでしょうか。
病気や怪我を知っていれば、未然に防げたり、いざという時に対処できます。
【自馬】馬の病気・怪我シリーズ
【第二回目】 「疝痛(せんつう」 は下記から
【第三回目】 「拍車傷」は下記から
「繋皸(けいくん)」とは?
馬の皮膚病の一種です。馬の下肢部の部位である繋部に発生し、繋部の血行障害が要因の場合もありますが、手入れが行き届かず皮膚に汚れが残ってしまった場合や、洗った後に蹄踵や繋ぎの凹んだ部分を充分に乾燥させなかったことから肌が荒れてしまい、皮膚が柔らかく赤くなり、うろこのようになったり、皮膚にブツブツとした塊ができたり、水胞ができたり、ひび割れが発生したりします。
手当を怠ると重傷化し、破行(歩様に異常をきたしている状態)になってしまう場合もあります。
予防方法
運動後は足元にも泥などがつきやすいです。 脚や蹄部などの手入れが不完全なまま放置してしまうと発生しやすい病気のため、運動後の手入れが重要です。水でよく洗って汗や泥を落としてから、しっかりと拭いて乾かして下さい。
厩舎をよく乾燥させ、清潔に保つことでも予防できます。
軽度の場合は、人肌程度の温度のお湯をあててふやかしながら優しくとってあげて下さい。ただし無理に取ったりすると傷になってしまいます。
常に清潔に保つことが大事です。 寒冷や皮膚の乾燥によってなることが多いですが、夏場も汗をかきやすいので注意して手入れしましょう。
まとめ
今回は 繋皸(けいくん )についてまとめてみました。しっかりと予防することで未然に防ぐことができる病気の一つです。治療には軟膏などを使いますが、どれが適切なのかは自己判断せず、獣医さんに相談するか、クラブの場合は先生などに相談して下さい。また再発しやすいので早期に発見をして早めに治療することが大事です。
特に馬にとって脚はとても大事な部分です。 愛馬の健康を守るためにも日ごろから手入れをしっかりして清潔にしましょう!