【自馬】馬の病気・怪我について疝痛(せんつう)編【第二回目】

乗馬
スポンサーリンク
まうたま
まうたま

不定期企画第二回目は、「疝痛(せんつう)」についてになります。疝痛は馬の病気の中でもかかる確率が高い病気です。時には疝痛が原因で生命の危機にも繋がる危険性があります。

【自馬】馬の病気・怪我シリーズ

【第一回目】 「繋皸(けいくん)」は下記から

【第三回目】 「拍車傷」は下記から

馬の消化管は構造や機能的にも疝痛を起こしやすい要因を持っています。疝痛は放置していると悪化して馬の生命を奪う怖い病気です。

早期発見をして、適切な対処をすることが大事です。また普段から疝痛にならないように餌や運動不足には注意が必要です。

疝痛(せんつう)とは?

馬の腹痛を伴う病気を総称して「疝痛(せんつう)」と言います。

疝痛といっても原因や症状は一つではありません。

疝痛の種類

  • 過食疝(かしょくせん) 急激に餌を摂食することにより生じ、胃拡張による疼痛を伴う。
  • 便秘疝(べんぴせん) 休養などにより蠕動運動が減弱し、消化管内容物の貯留が生じる。
  • 風気疝(ふうきせん) 空気の嚥下、変敗飼料の摂取、発酵性飼料の過食、運動不足などが原因で発症する。
  • 変位疝(へんいせん) 消化管の位置が変化したり、捻れたりすることにより生じ、激しい疼痛を伴う。
  • 痙攣疝(けいれんせん) 寒冷、興奮、強調教による疲労、悪質な給餌により生じ、消化管平滑筋の収縮亢進(蠕動運動の増加)に伴う疼痛。
  • 寄生疝(きせいせん) 消化管に馬回虫、葉状条虫、円虫、糸状虫、馬蝿幼虫などが寄生することにより、疝痛を誘発する。
  • その他 人と一緒でストレスや鎮痛解熱剤の連用によっても発生する場合もあります。

疝痛を予防するには

疝痛の予防として、まず第一に適切な飼料管理が大切です。多く与え過ぎてしまったり、急に変更したりすると馬によっては疝痛のリスクが高まります。水分不足や汚れた水などでも疝痛の原因となります。

その他に運動不足にも注意が必要です。運動の質や量をしっかりと管理することが大事になってきます。これ以外に、歯の手入れをすることも予防につながります。

また定期的に駆虫を実施することも大事です。ただし投与に関してはかかりつけの獣医師によく相談してから実施して下さい。

また冬場の冷えた時期にも疝痛になりやすいです。馬服を着用させたり、必要であれば暖房等で体温を管理し低下に注意して下さい。

発見方法・対処方法

馬の疝痛は早期の発見・対応が重要になります。

疝痛の初期に適切な対応を行うことで馬の生命を守ることができます。

疝痛の初期症状で代表的なものとして、元気がない、食欲低下もしくは食思廃絶、前搔きや発汗、腹顧(腹部をみる)や横になって寝たりお腹を気にしている時がある、排糞がみられない等があります。

軽症の症状で曳き運動が可能な場合は10~30分程度の運動をすることで腸 蠕動を刺激すると同時に鎮痛効果があるとされています。 曳き運動をすることで、痛みからの転倒を防止することができ怪我の防止にも繋がります。また馬服を着用させて体温低下を防止する必要があります。

適切な処置がわからない場合や初期対応した場合も、ただちに獣医師に連絡して下さい。

まとめ

今回は疝痛について簡単にまとめてみました。

疝痛は馬の病気のなかでも発症が多い病気の一つになります。早期発見することがとても重要な病気です。

普段から異変などがあればすぐに気づけるように、適切な運動、食事を心掛けましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
乗馬自馬