【乗馬】蹄は馬にとってとても大切【知っておこう】

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まうたま
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馬にとって蹄は「第二の心臓」とも言われ、大事な役割をしています。蹄が原因で病気になってしまい、最悪命を失ってしまうこともあります。適切な手入れ方法などを改めて一緒に確認していきましょう!

蹄は最初にも言ったように馬にとって「第二の心臓」と言われるほど大事で、とてもデリケートな部分です。

誤った手入れ方法や管理をしてしまうと病気の原因にもなってしまいます。今回は正しい手入れ方法や、蹄についての知識をまとめてみました。

蹄とは?

蹄(ヒヅメ)は人間で言うと中指の爪の部分が進化したものにあたります。どうしてこういった進化をしたかというと、早く走るためです。

草食動物である馬が外敵から逃れるため速さを求めた結果、速いスピードで走り続けられるように徐々に都合のよい体形に変化、蹄の形も走るのに適した現在のような形状に進化しました。

蹄の手入れ方法

様々な病気を予防するのには普段から蹄の手入れがとても重要になります。また手入れを日頃からしっかりすることで、蹄の異変や変化を早期に発見し、悪化する前に治療をすることもできます。

蹄を清潔な状態に保つためにも、運動前に馬房から出してすぐや運動後に「てっぴ」を使って裏ほりをしたり、汚れが酷い場合は水で洗ったりして常に清潔に保つことが大事です。

蹄に汚れがついたままの不潔な状態で放置しておくと、汚物や糞尿や土・泥などが詰まってしまい、蹄病(ていびょう)の発症の原因になります。

また人間と一緒で冬になると乾燥してひび割れを起こします。手入れ後にしっかりとタオルで水分を拭き取ってから、乾燥を防止するために蹄油を塗布して乾燥を防止しましょう。季節や天候、蹄の状態によっては必ず毎回塗らなければいけないものではないので、判断ができない場合はクラブのスタッフさんに聞いてから使用するといいです。

蹄の病気

蹄には様々な病気があります。

その中でも代表的な蹄病を取り上げてみました。蹄病は早期に発見することが大事です。

  • 裂蹄(れってい): 蹄にヒビが入ったり、蹄が割れたりする病気です。特に乾燥しやすい冬場に、蹄がもろくなってしまい裂蹄になりやすくなります。乾燥以外にも固い地面での運動が原因で発症する場合もあります。
  • 蹄葉炎(ていようえん): 怪我や病気によって肢に故障が発生し、動けずに他の肢で長時間負重し続けると、蹄の内部の血液循環が阻害されて内部に炎症を起こし激しい疼通を発します。重症になると命を落とすことが多い病気です。
  • 蟻洞(ぎどう): 蹄壁の奥深くに空洞ができる病気で、蹄が蟻の巣のような空洞に見えることから名前が付きました。原因として馬房環境が不衛生だったり、蹄の手入れ不足でカビや細菌で腐敗して起こることが多いそうです。
  • 蹄叉腐爛(ていさふらん): 蹄叉の部分に汚物などの汚れが詰まったり、手入れ不足が原因で蹄叉の部分が腐り、悪臭を放つ病気です。悪化してひどくなると出血や歩様が悪くなります。
  • 挫跖(ざせき): 走ってる時に後肢の蹄の先端が前肢に蹄底にぶつかって打撲したり、石などの硬いものを踏んでしまい蹄底におきる炎症や内出血のことを言います。

最初は小さな怪我や病気だったとしても、それが原因で四肢が支えられない状態になった場合は最悪蹄葉炎などを発症して命を落とす場合があります。そのため普段から蹄を清潔に保ち、適切な手入れをすることによって、病気や怪我の予防に繋げましょう。

まとめ

今回は馬にとってとても大事な蹄についてまとめてみました。大きな馬の身体を支える蹄は、何かあった時に命に係わるほど大事な役割をしています。

普段からしっかりお手入れをして馬にとって大切な蹄を守っていきましょう!

それ以外の馬の病気や怪我について知りたい方はこちらも見てみて下さい。

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