
長く馬に乗っていたり、関わっていると個人で自分の馬を所有したいと考えている方もいるかと思われます。いざ馬を持つにしても維持費はどのくらい必要で、どんなところにお金がかかるのかなど、疑問も多いと思います。我が家もターボを所有するまでは実際いくら月にかかるのかは分かりませんでした。今回は実際に今どのくらい月に必要なのか、維持費の他に掛かった費用についても紹介したいと思います。
個人で自馬を所有する場合、多くの人は現在所属している乗馬クラブに預けることになると思われます。
自宅で飼うなど特殊な場合もありますが、今回は乗馬クラブに預けた前提で進めていきます。
毎月の費用について
乗馬クラブに馬を預ける場合は毎月の預託料が発生します。
預託料に関しては場所や地域によって、乗馬クラブが設定しています。おおよその相場はありますが、施設の大きさや備え付けられている設備(室内馬場やウォーキングマシンなど)によって金額は上がる傾向があります。また都心に近い場合も金額が高いように感じます。
本題のターボの月の委託料ですが、月に約13万円です。ちなみに我々夫婦は普段働いており、毎日乗ることができないことと馬がまだ若いので、乗れない日は代わりにクラブの先生に調教と調整をお願いしています。その分の費用も含まれた金額になります。
それ以外にはターボの蕁麻疹対策で他の馬とは異なりアマニオイルを給餌しているので、その分も加算されています。
その他に、1月半毎に削蹄が入った場合は装蹄代として約15,000円前後が足されます。装蹄代に関しては現在は前肢のみ鉄を履いているのと、冬場には鉄の下に滑り止めのゴムを入れるなど、金額が変わるので平均した金額になっています。
治療や虫下し等の投薬があった場合も別途料金がかかりますが、毎月ではないのと今回は毎回かかる基本的な金額をご紹介するため、省いています。
月によりばらつきはありますが、ターボの場合は必ず月15万を用意して残った分はプールして運用しています。
万が一の場合を考えて、毎月の費用以外にも多めに用意した方がいいです。
毎月の費用以外について
ここからは毎月の費用以外についてです。委託料以外にも何かと費用がかかります。
一度購入すればしばらくは購入が不要なものから、消耗品としてある程度なくなったら再度購入するものまで様々です。
一度購入すればいいものとしては、手入れ道具やハミ、頭絡などの馬具です。頻繁に買い変えるものではありませんが、必ず必要になるので初期費用としてかかります。
また、必要なものを揃えるためには50万円ほどかかっています。これに関しても元々あるものはそのまま使っていたりするので、全て購入した金額にはなりません。全てを最初から準備する場合はこの倍は想定して頂いた方がいいと思います。
消耗品として購入しているものは、馬用のシャンプーやおやつ(人参など)、蹄油等が含まれます。
まとめ
自馬を持つにあたって必要になる毎月の費用についてのまとめでした。
他のクラブや牧場の料金形態は異なるので比べようもありませんが、毎月10〜20万円は見込んでおいた方がいいです。調教や施設、餌などにこだわる場合は更にかかってくるので、あくまで参考としての金額としてください。
今回は毎月の費用なので、馬自体の価格は含まれていません。当然ですが馬も能力によって購入にかかる費用はバラバラです。ターボはセリで購入しましたが、相場の金額には収まったと考えています。実際の価格についてはセリでの購入なので公表はできませんが、それでも110㎝の障害が飛べてある程度競技に出られる馬であればサラブレッドでも100万円以上はするのではないでしょうか。
セリでの購入を考えている場合は馬の種類や年齢、能力にもよりますが30〜200万円以上を考えておくことをお勧めします。
もし今後、自馬を購入したいと考えている方はある程度早めに準備を始めた方がいいです。我が家も自馬が欲しいと考えてから2年の準備期間と、実際に馬を持った想定で収入からおよその維持費を差し引いた金額で暮らしていけるか1年試してから購入に踏み切っています。
いろいろ書きましたが、それでも自馬としてターボを迎え入れたことには後悔はありません。念願だった自分の馬、一緒に過ごす時間は何事にも変えれないくらい幸せな時間を過ごせてます。大変なことも多いですがそれ以上のものも手に入るので、今回の内容が自馬が欲しい方の参考やモチベーションに繋がれば幸いです。